歴史散策、東北大学

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設置以来、仙台と共に歴史を歩んできた東北大学は、現在でも学都仙台の中心的存在です。

今回はそんな東北大学のうち、片平・青葉山・川内キャンパスの今と昔を、少しだけ紹介したいと思います。








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東北大学は、1907年(明治40年)に3番目の帝国大学として仙台に設置され、以降幾多の研究教育機関との吸収・分離・移転を繰り返しながら現在に至ります。地理的分類をすれば、現在のキャンパスは大きく5つに分かれており、それぞれが独自の歴史を歩みながらも有機的一体として一つの大学史を形成しているといえます。

今回はそのうち、①片平キャンパス②青葉山キャンパス③川内キャンパス、について少し書いてみたいと思います。

(残る2ヶ所は、④大学病院でおなじみの医学部歯学部の星陵キャンパスと、⑤農学部の雨宮キャンパスです)











①片平キャンパス

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初期の正門と校舎


片平キャンパスは東北大学最古のキャンパスとして長年その中枢的役割を担ってきており、
現在でも大学本部や多くの付属研究所が置かれています。

また、仙台市の中心部に立地する片平キャンパスでは様々なイベントも開催されています。
仙台市民にとっては星陵と並んで最も身近なキャンパスといえるかもしれませんね。


写真は土曜日に奥さんと『片平まつり2011』に行った時の様子です・・

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      キャンパス全研究所を挙げての祭典、中央の広場には出店も



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                  なぜプラズマは光るのか?を知ろうとする少年


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                  『崖の上のポニョ』でおなじみのポンポン蒸気船製作体験コーナー












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これは完成当時の東北帝国大学付属図書館。
建物は今なお健在で、現在は東北大学史料館として一般公開されています。
私も『片平まつり』に行った際に訪ねてきました。



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静寂さが伝わってくる館内の写真。
皆さん何を勉強しているのでしょうか。。




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こちらは1925年(大正14年)に造られた片平キャンパスの新しい正門です。
現在も東北大学正門として使用されています。






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1930年(昭和5年)の片平キャンパスの空撮。




同じく1930年頃の仙台市内の地図はこんな感じです。
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宮城教育大学は元々東北大学教育学部の教員養成系統でしたが、
さらにその前身の宮城師範学校が、現在の宮城教育大学付属小・中学校の敷地(上杉)にありますね。

他にも主要な施設のルーツが解ったりして、なんだか妙に感心してしまいました。
当時の仙台についても想像が膨らみます。







・・・







片平キャンパスは、かつての旧制第二高等学校が置かれていた場所でもあります。(後に雨宮キャンパスへ移転)
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旧制高等学校は全国8ヶ所に設置された帝大予科の高等教育機関で、仙台には東京の一高に次いで設置されました。
写真に写っている校舎は戦災で焼失し、現在片平キャンパスにはその門のみが残されています。







【片平キャンパス略歴】

東北帝国大学本部設置 → ・旧制二高が現雨宮へキャンパスへ移転 → 跡地に法文学部設置 → 研究所等
                  ・仙台高等工業高校 → 工学部として吸収 → 研究所等












②青葉山キャンパス

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戦後の学生増に伴って整備されたのが、青葉山キャンパスと川内キャンパスです。

その一つである青葉山キャンパスは、その名のとおり青葉山の山林を整備して作られたキャンパス。
青葉城本丸を擁する自然豊かな青葉山に近代的な校舎が点在する様は、都市と自然の調和する仙台を象徴しているようです。

ここには主に理工系の学部や研究科が集まっており、隣には東北大から分家した宮城教育大学も立地しています。





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川内キャンパスから青葉山キャンパスを繋ぐ一号道路の完成。




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同二号道路の完成。



山の上だけあって少しアクセスしにくい場所ではありますが、いい季節にバイクで走ればちょっとしたツーリング気分が味わえそう。






【青葉山キャンパス略歴】

青葉山山林 → 陸軍工兵作業場 → 理工薬学部











③川内キャンパス

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川内キャンパスは南北キャンパスに分かれており、南は文系校舎、北は1,2年の教養課程やサークル活動の場になっているようです。

片平キャンパスが東北大創立の歴史を伝えているとすれば、ここは藩政時代からの仙台の歴史そのものを、常に時代の変化と共に象徴し続けてきた場所といえるかもしれません。





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川内キャンパスは、元々青葉城(仙台城)二の丸があった場所に存在しています。
二の丸は1639年(寛永16年)の落成から戊辰戦争に敗れるまでの200年以上もの間、仙台藩の政治的中心地として機能してきました。




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もう少し近づいて(角度も変えて)、大手門付近から当時の川内キャンパスを眺めてみましょう。

ちょうど川内南キャンパスが立地する部分に二の丸があったことがわかります。
城内の、しかも藩政の中心地で学問できるなんて本当に文化的な環境にある大学です。







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これは太平洋戦争後、GHQが去った後の片平から移転直後(1958年(昭和33年))の川内キャンパスです。
米軍が使用していた建物をそのまま校舎に転用したらしく、写真中央左よりには三角屋根の教会が見えますね。

二の丸として築かれたこの地が激動の時代を経て、今は広く学生に開かれた校舎になっているなんて素晴らしいことだと思います。







【川内キャンパス略歴】

青葉城二の丸 → 官軍占領 → 明治政府仙台鎮台 → 陸軍第二師団 → GHQ占領 → 東北大学川内キャンパス











・・・






今回、広瀬川と青葉山に囲まれた東北大学のキャンパスを散策させてもらって、

改めて東北大学と仙台が共に杜の都を創ってきたことを実感しました!






(撮影:Sony NEX-5N)






by shinjiro7633yc | 2011-10-09 17:33 | - 仙台の風景


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